2年ほど前にハクビシンの駆除をさせていただいたお客様から久々にお電話をいただき、「天井裏から音がしてまた入られたようだ」ということでしたが、今回はお客様からヒアリングした音の特徴がハクビシンのそれとはやや異なっており、塞ぎはかなり念入りかつ強力に実施したため何が侵入しているか確認の意味でも急行しました。

 

その結果、天井裏や建物外周をチェックしてもハクビシンが侵入可能な隙間はなく、足跡などもなく、お客様が聞いておられた音の特徴的にもネズミに近かったため天井裏をチェックしたところネズミの糞が確認され、音の正体がネズミであったことが判明。

 

正式なご依頼をいただき、ネズミ防除作業を実施することになりました。

 

外周部には一定以上の築年数のお宅によく見られる縁台があり、その下にはネズミであれば侵入可能な多数の隙間が確認されました↓

 

 

そのため今回も殺鼠剤の設置と併せて侵入経路の段階的閉鎖を実施し、縁台下の隙間も（体勢的に相当きつい仕事でしたが）金属製資材できっちり閉鎖↓

計3回お伺いしたうち2回目には既に生息音は消失していましたが、3回目の作業で被害の停止を確認し、天井裏の殺菌消毒をし全ての作業を終了しました。

 

一定以上の築年数の住宅では今回の事例の縁の下など隙間が多いケースが多く、閉鎖箇所が多いとそれだけ作業費用は高くなりますが、

「殺鼠剤と粘着トラップを置いてとりあえず今の被害を抑える」という対症療法的な作業のみを実施し閉鎖をしないでおくと、数年の間に何度も再侵入され被害が止まらず、そのたびに業者を入れるうち合計するとものすごい駆除費用がかかっていたというケースも珍しくありません。

 

勿論、被害が出るたびに対症療法的に対処することも可能ではありますが、硬いものをかじって歯を削るというネズミ特有の生態ゆえに、知らないうちに天井裏の配線がボロボロになるまで齧られていた、あるいはそれが原因で電気やインターネットなどの配線の修復工事が必要になったなどの事例も少なくありません。

 

そのため、足音や気配を感じたら被害が進まないうちに業者に頼んで速やかに対応し、駆除を依頼する際は侵入経路の閉鎖を含めた作業を依頼されることをお勧めします。

 

 

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