今回は「トコジラミに刺されている」との被害申出があり、現地調査に伺いました。

しかし、調査に伺うとトコジラミに特徴的な証跡（血糞等）が一切なく、刺咬被害の態様からしてダニである可能性が非常に高いため、対象をダニ・ノミとして作業プランをご提案→正式採用となりました。

ダニ防除作業にも被害態様や環境によりいくつかの工法がありますが、今回は高濃度エタノールを溶媒とするダニ・ノミ専用薬剤を特殊噴霧器にて一定日数ごとに計3回噴霧する方法で実施しました。

薬剤処理はカーペットやソファなどの頻発箇所は勿論、カーテンなどの布製品にも実施してゆきます。

なお、ハンドスプレーヤーでの薬剤処理を実施する業者もいるようですが、ハンドスプレーヤーでの処理は布の脱色・褪色リスクが非常に高く、床のＷＡＸの剥離の原因にもなるリスクがあるため、新型コロナウイルス消毒時にも使用した特殊噴霧器を使用し処理しています。

通常のハンドスプレーヤーでの処理とは異なるため、薬剤の希釈に少しコツが要りますが（企業秘密）、溶媒の揮発速度を調整し噴霧することで布製品や床の汚損リスクを最小限に抑えつつ処理できます。

処理に際しては、光や風の届かない箇所を好むダニの生態を考慮し、押入や収納の中などについても丁寧に処理してゆきます↓

このように処理を実施した結果、2回目の作業時点で被害はほぼ収束し、3回目の作業に伺った際には被害は既に止まっている状態でした。

3回目の処理後はサンプル採取・送付を実施し、第三者機関に（お客様への）効果判定のレポート送付を依頼し、全ての作業を終了しました。

なお、こちらのお客様については天井裏でのネズミの生息が確認され、これがダニの発生原因と考えられたため、ダニ防除作業と併せて同時進行でネズミ防除作業を実施しました。

　
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