ムカデ対策というと・・これまでは薬剤を処理するというのが一般的でしたが、弊社では数年前からSCキーパーという、いわゆる「ムカデ返し」を選択肢の１つに加えました。

 

理由はいくつかありますが、主な理由としては・・・

昆虫の中でもムカデは動きが早く、身体も頑丈で薬剤が比較的効きにくいため、そもそも使用できる薬剤が限られると言えます。さらに薬剤が効きにくいとされているムカデに効果が実証されている薬剤は他の害虫に使用する薬剤よりも、効果が強く現れることが少なくなく、室内や住居の周囲で使用した場合の人やペット・周辺環境への影響を考慮すると必ずしもいいことばかりではないというのが実状です。

 

つまり、薬剤での対策は可能であるものの、ムカデに対する効果は限定的で・環境や人やペットには優しくない強い薬を使用しなければならず、屋外などでは効果が一時的であるということになります。

 

それに対し、このSCキーパーは物理的に住居に侵入させないという意味では非常に画期的であり、なおかつ屋外での薬剤処理でこれまで問題であった雨風による薬剤の飛散・消失を最小限に抑えられるという意味でも非常に効果的な商品と言えます。

 

それで、数年前に考案者である岐阜のサンアイさんまで弊社の中山英一が直接出向き、実際に商品を見て採用を決めました。

 

 

今回は千葉県我孫子市のお客様より、引っ越してきてまもなく家にムカデが出ることに気づき、奥様のためにムカデが出ないようにしたいとのことで取付のご依頼をいただきました。

 

SCキーパーの構造の詳細は控えますが、物理的に侵入を防ぐためには基礎立ち上がりに部材が密着していることが重要なため、部材の取付を行なう上で妨げとなる凹凸をまず削り取ってゆく作業から始めます↓

 

 

この作業は全ての家で行なう作業ではないのですが、今回のお宅は基礎の表面に凹凸が多かったため、取り付け後の効果を最大化するためにこの工程を加えさせていただきました。

 

 

その後、弊社で過去何度も取付を実施している担当者数名で外周部への取付を進めてゆき、↓

 

玄関ポーチの部分については割れのリスクを最小化するため、新品のドリルビットで穿孔・取付を行ない、建物全体の周囲への取付を完了しました↓

 

また、レールの中には薬剤（粉剤・顆粒状薬剤）を保持できるスペースが設けられているため、こちらに専用薬剤を充填し、全ての作業を終了しました。

 

SCキーパーについてはガルバリウム鋼板を使用していることから、決して安価とは言えませんが、ムカデ駆除については劇的な効果が望める薬剤が少なく、市販品などを含め建物外周への薬剤処理は効果が限定的であり、建物外周や周辺の洗濯物等を汚損するリスクがあるため、「安心感」や「トータルコスト」などを考慮するとお勧めの資材であるといえます。

 

勿論、SCキーパーにも建築物の構造などによっては僅かながら弱点と言える部分はありますが、弊社ではそうした弱点を最小化するためのアドバイス・対策のご提案も併せて実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

　
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