GWを過ぎた頃から急にお問い合わせが増えるのが、タカラダニ。

 

日当たりの良い塀や壁などを歩く、鮮やかな赤色の虫をご覧になったことのある方は少なくないと思います。

 

マダニやマダニが媒介するSFTS（重症熱性血小板減少症候群）がニュースなどで取り上げられると、必ずと言っていいほど「この赤いダニは大丈夫か？」とお問い合わせをいただく虫です。

 

タカラダニというダニではありますが、マダニなどとは全く異なり、人を咬んだり刺したりすることはなく、基本的に害はありませんが、物流倉庫などでは納品前の商品や包材（箱など）に付着し、人が上から触ることで潰れたタカラダニの体液で商品や包材に赤い汚れがつくので嫌われることも多い存在です。

 

今回お伺いした倉庫についても、納品前の段ボールの汚損を防ぐ観点から防除作業をご依頼いただきました。

 

まずは現場で生息の多い箇所を確認。こちらの会社さんからは毎年ご依頼いただくので、今回も建材の継ぎ目など生息の多い箇所を中心に薬剤を噴霧させていただきました。

 

使用薬剤については、即効性に優れなおかつ殺虫効果が一定以上持続するタイプの薬剤を使用します。

業者間でもタカラダニに使用する薬剤は様々ですが、噴霧する建材の表面の汚損を極力防ぎつつ、商品や包材への汚損を防ぐという観点から噴霧したその場で確実に動きを止める必要があるので、同業者でも思わず唸る高品質（かつ高価格）な薬剤を使用します。

実際の防除作業においては、ただダニが歩いている箇所に噴霧器で直接噴霧するだけでなく、普通の噴霧器では届かない箇所への噴霧が必要となる場合があります。

こうしたケースでは普通の噴霧器のノズルが入らない狭い箇所に「気流」を作り、その気流に「微粒子化した薬剤」を乗せて狭いところまで届けてくれる特殊な噴霧器を使用し、見えないところでの繁殖リスクにも対応した防除作業を実施しています。

 

 

 

 

 

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