今年の春は例年になく気温が高く、桜の開花も早かったようですが、ハチについてのお問い合わせも例年より早くいただいています。

 

アシナガバチやスズメバチについては4～5月に女王バチが作りかけている非常に小さな巣についてのお問い合わせが多いのですが、今回のお問い合わせは少々違っていました。

 

１Fの軒先で複数のハチが飛んでいるとのことで現場にうかがうと、１Fの小屋根の陰になる部分に昨年作ったと思われる５×１０ｃｍ程度の大きさのアシナガバチの巣があり、これに複数のキアシナガバチが群がっているという状況でした。

逆光となる角度のため非常に見づらいですが、１Fの小屋根の角の陰になる部分に5㎝×10㎝大のアシナガバチの巣があり、その周りを6匹のキアシナガバチが飛んでいる状況でした。

 

キアシナガバチは集団越冬することがあることで知られており、今回の巣があった南側の１F小屋根部分は日当たりも良いため、この近傍で飲まず食わずで越冬していた個体が春の暖かさで出てきたものと思われます。

 

越冬から目覚めたばかりだからか、動きは緩慢でしたが強い毒性をもつキアシナガバチであるため、御見積→正式な作業依頼をいただき、巣の撤去および成虫の駆除を実施し、巣が作られていた箇所の近くでハチの営巣箇所として今後狙われそうな箇所への予防的薬剤噴霧を実施し全ての作業を終了しました。

 

撤去した巣はやはりかなり大きく、昨年使用されていた巣のようでした↓

 

一般的にハチの攻撃性が高くなるのは秋と言われていることや、アシナガバチについてはスズメバチと比較すると見た目のインパクトが弱めであることから、

自分で対処しようとする方も少なくありませんが、アナフィラキシーショックについてはスズメバチの場合より強く出る場合もあり、命にかかわるため一般の方が手を出すことは絶対にオススメできません。

時期にかかわらず自宅にハチが営巣しているのを見かけた場合には、まず専門業者に相談されることをおすすめします。

 

 

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